東海/日本海の呼称問題 — 両国の論拠とIHOの2020年決定
韓国と日本の間の海の名称をめぐる国際的紛争
韓国はこの海を「東海」、日本は「日本海」と呼ぶ。この名称紛争は単なる名前の問題ではなく、植民地支配の歴史、国家アイデンティティ、国際基準が絡む複合紛争。
韓国の主張:「東海」
- 歴史的先行:広開土大王碑(414年)に「東海」の表現が登場。2,000年以上使用
- 「日本海」は帝国主義の産物:19世紀後半〜20世紀初頭の日本の帝国主義膨張期に国際的に拡散。韓国が植民地支配で声を上げられなかった時期に定着
「東海」という名前自体の問題
「東海」= 韓国基準で東。日本から見れば西、ロシアから見れば南。一国の方向基準で共有海域を命名するのは適切か?
韓国の反論:「東海」は方角ではなく固有名詞。インド洋も「インド基準」だが誰も問題にしない。
日本の主張:「日本海」
- 国際的確立:17世紀の欧州地図から使用、クルーゼンシュテルン(1800年代)で定着 — 植民地化以前
- 外務省調査:19世紀欧州地図1,495枚中77.4%が「Sea of Japan」、「East Sea」は0.1%未満
「日本海」という名前の問題
共有海域に一国名がつくのは? しかし:インド洋、メキシコ湾、フィリピン海、中国海も国名入り。なぜ日本海だけ問題にされるのか? 答え:植民地支配の歴史という文脈がある。
国際的立場
| 主体 | 使用名称 | 備考 |
|---|---|---|
| 米国務省 | Sea of Japan | 公式 |
| 米国(一部の州) | 併記 | バージニア州等の教科書法 |
| Google Maps | 地域別 | 韓国IP:東海、日本IP:日本海 |
| ナショジオ | 併記 | 2017年から |
| IHO | 数値識別子(S-130) | 2020年決定 |
なぜこの名前が重要か
独島の領有権と直結。「日本海」が標準なら独島は「日本海の島」→ 日本領の印象が強化。
主要年表
1
1929年 IHO初版に「Sea of Japan」単独表記
2
1992年 韓国がUN地名標準化会議で公式異議提起
3
2012年 IHO、併記(東海/日本海)を議論
4
2020年 IHO、数値識別子方式への転換を決定